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外食産業の闇と影
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外食産業の闇と影

Author:外食産業の闇と影
外食産業の闇と影

深夜のキッチンバイトに40代前半のオールバックのおっさんがいた。

 

少し歯が出ていて、浅黒く、小柄で痩せていて、小さな目でねずみ男のようなルックスをしていた。

 

とても細かい性格をしていて、夜の9時から12じまで彼(以下 ねずみ男)といっしょのアルバイトの何人かは、ねずみ男が11~12時の休憩を終えてキッチンに戻ってくると、クドクドと「あれが終わってない」とか「これがまだ出来てない」とか強い口調で言うので、ほとんど12時にはあがれないでいた。

 

アルバイトの何人かと言ったのは、誰に対してもクドクドと言うわけではなく、人を完全に選んで言うからである。

 

自分より気の弱そうな者に対しては言うが、気の強そうな者や、一度クドクドと文句を言って、言い返されて言い負かされた者に対しては何も言わなかった。

 

 

 

また、ねずみ男自身のあがり時間は朝6時だったが、いつも、朝6時半から7時くらいまでキッチンに残っていた。

 

しかし、別に超勤を要求するわけではなかった。

 

私は最初、朝6時からやってくるおばちゃんに気にいられたいが為に別にやらなくていいような補充とか仕込みをやっているんだろうと勝手に考えていた。

 

 

ねずみ男は決して、自分からあがろうとはせず、おばちゃんが、「もう、いいのよぉ。あがりなさい」と言うまでいつも、キッチンに残っていた。

 

ねずみ男はおばちゃんの許可を得て、いつも、表面上は申し訳なさそうな表情をしながら、「スミマセン。お先に失礼します。」と言っていた。

 

でも、結局、このおっさんは完全に自分に酔ってるフシがあった。

 

====

 

なぜ、ねずみ男の話をしたかというと、彼こそが外食産業におけるアルバイトの典型タイプの一つだからである。

 

 

 

(1) 不必要に残る

 

(2) 前の時間帯の人に文句を言う

 

(3) 人によって態度が違いすぎる

 

(4) アルバイト間で上下関係を決める

 

 

 

また、こういう人物の不必要な居残りを店長や社員、他のバイトが好評価することも多い。

 

 

つまり、客観的にみて不必要でも、周りが褒めることで自分に酔いしれ、自分が必要な人間だと思い込み、傲慢になり、(2)から(4)に拍車がかかってしまう。

 

しかも、感化され真似するアルバイトまで出てくる。

 

 

 

 

本当は価値のないことが周りの歪んだ評価で価値があるようにでっち上げられ、それによって被害者が続出し、感覚が完全に麻痺し、まともな状態ではなくなり、その状態がずっと継続してしまう。。。

 

この流れを変えるのは決して、容易ではない。

2020/02/16 15:56 アルバイト TB(0) CM(0)

もう、前の話である。

 

兄が結婚すると父からメールが入っていた。

 

 

そのメール自体も二日前のメールで、その前に携帯の着信も父から何度か入っていた。

 

ちなみに家の固定電話の留守番電話にも父からメッセージが入っていた。

 

 

 

私は忙しかった。毎日がクタクタで、生活の中でたくさんの部分を無視してあきらめていた。

 

 

 

父に電話した。

 

 

父は兄が結婚すると伝えた。

 

たった一人の兄弟の結婚にさえも無感情な自分がいた。

 

 

だからどうしたんだ?自分は忙しいんだ。自分は大変なんだ。自分のことで精一杯なんだ!

と心の中で叫んだ。心の中で呟いた。

 

 

父は兄の結婚相手の家族と食事会をするので私も出席できないか?

と訊いてきた。

 

 

私は予定がどうなるかわからないので、出席の約束が出来ないので無理であることを伝えた。

 

 

父は「わかった」と言い、少し寂しそうに僕に「身体に気をつけるように」と言って電話を切った。

 

 

 

 

その数ヵ月後だったか半年後だったか忘れたが、兄から結婚式の招待状が届いた。

 

私は招待状の返事を出さなかった。

 

というよりも出せなかった

 

否、一度その葉書をみて、玄関脇の棚の上に置いて放置していた。

そして、そんなものがあることも忘れていた。

 

 

父から着信が入っていた。

メールも入っていた。

留守電も入っていた。

 

多分、5回目の着信だかをみて、こちらから電話をかけた。

 

 

私が兄の結婚式に出るのかどうか?を訊いてきた。

 

 

「わからない」と正直に答えた。

 

 

当時、私は新店にいて、職場の同僚は皆、自分のことで精一杯で私のことなんて構っていられない状態だった。

それは私も同じで、いつもイライラしていて、いつも疲れていて、いつも怒っていて、いつも不安だった。

 

 

いつ破綻してもおかしくないような状態だった。

 

 

私はなにかの拍子に店長に駄目もとで兄が結婚するので結婚式に出席できないか?相談した。

 

店長は無表情に「そういうのは仕方がない」と言った。

 

 

そして私は兄の結婚式に出席することとなった。

 

前日に礼服を買って、当日にお金を卸し、式場でみつけた母に札のままお金を渡して、兄に渡してくれるように頼んだ。

 

 

 

子供の頃いらいあっていない親戚家族が私に笑顔で話しかけてきた。

 

私は表情がなかった。

 

向こうは笑顔だった。

でも僕には一切表情がなかった。

 

 

凄く失礼な奴だと思ったに違いない。

 

どうでもよかった。そんなことも兄の結婚もどうでもよかった。

 

本当は一日、ベッドで横になっていたかった。

 

 

兄にデジカメとビデオカメラを渡されて撮るように頼まれたが、操作もわからず適当に結婚式が終わるのを過ごした。

 

兄の結婚相手、つまり義姉が私に挨拶にきた。

 

 

義姉のご両親も私に挨拶にきた。

 

 

僕には一切表情がなかった。

 

無表情に相手に合わせて挨拶をした。

 

 

結婚式が終わったら、僕はネクタイをはずし一人でワンルームマンションに電車で帰っていった。

 

そして、家に着きベッドの上で泥のように眠りについた。

2020/02/16 15:55 新店にて TB(0) CM(0)

ダメだった。

 

監査に落ちた。

 

特にキッチンのテコ入れが必要だった。

 

長年、癖の強いバイトに気兼ねして、歴代の店長たちが甘やかしてきた結果である。

 

 

 

 

店長、「ナイトの大腰(仮名)に期限切れチェックと週間清掃を毎日、やらさないとダメだな。。。」と控室でポツリと言った。

 

 

私、「そうですね。。。まぁ、そうですね。。。」

 

 

心の中で、(それよりもあのおっさんを辞めさせたほうがいいんじゃないかと思ったが、辞めさせたほうがいいんじゃないかと思う人材が多すぎて、どうせダメだろうなぁ)と思った。

 

 

 

翌日、夜9時半ごろ、控室の脇の店長室の机で雑務をこなしていると、40代中盤で身長160センチ以下の中分けの小柄なキッチンのナイト・メンバー大腰とディナー帯の連中が一服しながら談笑していた。

 

ディナー・メンバーの1人が昨日の店長の発言を大腰に告げた。

 

 

大腰は表情を一変させて、非常に興奮していた。

 

大腰、「っていうか、なんで俺だけなんだ。。。」

 

大腰、「絶対無理、絶対無理。。。」

 

大腰、「不公平だ」

 

大腰、「なんで、俺だけ。。。」

 

====

 

さらに興奮して、もうこれ以上、この話題には触れるなという風な空気を出しながらまくし立てた。

 

 

大腰、「2人しかいないのに出来るわけない」

 

大腰、「サービス残業しろっていうつもりなのか!」

 

大腰、「不公平すぎる」

 

 

 

ディナー帯のメンバーは、黙って聞いていた。

 

 

 

 

この小柄なおじさんはいつもこうだった。

 

何か仕事を頼むと、いつも不機嫌になり、こんな具合に自分だけ損してるという感じの雰囲気を出したり、発言をしたりしていた。

 

 

もうわかると思うが、このおっさん、控室で怒りながら一服しているが、れっきとした時給が発生している時間である。

 

 

 

大腰、「2人しかいないのに出来るわけない」、「サービス残業しろっていうつもりなのか!」、「不公平すぎる」

 

だってさ。。。。。

2020/02/16 15:52 アルバイト TB(0) CM(0)
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